スズキ2馬力船外機メンテナンス
今年は長雨で涼しかった印象があったせいか例年より暑く感じますね。
なかなか重い腰が上がりませんでしたが、そろそろしっかり整備をということで船外機のメンテナンスをしていきます。
今回メンテするのは、「スズキ DT-2」2ストの2馬力船外機になります、前回の釣行時に以下のような症状が出ていたので各部をチェックしていきます。
- アイドリングが安定しない
- チョークを引いてないと止まる
- プラグがカブりやすい(これはチョークのせいもあるが、カーボンだらけの生ガスで真っ黒になる)
まずはガソリンコックを写真の位置にしてから、カバーについているネジを外していきます。
カバーが取れたら、操作盤のツマミを外して裏にあるネジを外すと操作盤も外れます。
操作盤からキルスイッチとアース線が出ているのでそちらも外します。
後はエンジン本体繋がっている上の部分と、ガソリンホースを外せばキャブは簡単に外れます。
キャブをバラシていきますが、キャブには細かい部品が多いので必ずトレーなどの上でバラします。(昔バイクのキャブのフロートのニードルをロストしたことがあります。)
また、キャブにはパッキンや、フロートなどの樹脂部品もあるので、キャブクリーナー、エンジンコンディショナー、パーツクリーナーなどを使う際は、金属部以外にはかからないようにしましょう。
バラしたら写真で見えている穴という穴全てをキャブクリーナーなどを吹きかけます。
今回はほとんど汚れていませんでした。(ここまで不調の原因分からず・・・。)
キャブの掃除が一通り終わったら元通りに組みなおしていきます。
続いてプラグのチェックをしていきます。まずはプラグレンチでプラグを外します。
DT-2の標準プラグは、NGKのB5HSというやつになります。
こんな感じでカーボン交じりのガソリンが付着しています。
プラグを外したところからシリンダー内を除くとピストンにかなりのカーボンがついているので、恐らくシリンダー内がカーボンだらけでこれもカブりなどの原因になるので、KUREのエンジンコンディショナーで洗浄します。
燃焼室に吹きかけて少し経つとこのようにカーボン汚れがみるみる落ちてきます。
この後、エンジンかけて白煙ができるまで数分回す→再度プラグを外してエンジンコンディショナー注入を数回繰り返し
ピストンの頭がキレイになってきました。数分回す度に黒く汚れたガソリンがプラグに付着していましたが、プラグがキレイなままになるようになりました。(写真撮り忘れました。)
カーボンだらけの汚い状態だと、エンジンの調子やパワー、燃費など良くないことだらけなので、是非やっておきたいですね。
新品のプラグに交換後、最後に10分ほど回して冷却水のチェックも行ったところで、暑すぎてダウンしそうなので、今回はここまでにしました。
船外機トラブルの多くはプラグが原因で、特に2ストの場合、プラグさえちゃんとしとけば騙し騙し動くことも多いので、常にプラグのチェックもしくはメンテナンスの際は新品交換するようにしましょう。プラグは10本単位などでインターネットで購入すると1本数百円もせずに購入できます。
パイロットスクリューなども調整しましたが、チョーク全開けだとやっぱり止まります。(温まってくると半開けくらいが調子良い感じです。)
キャブのフロート室まではしっかりガソリンが来ている(むしろ気持ち油面高く濃いめ?)、それでシリンダー内はむしろカブり気味なので燃料の噴出には問題が無さそう。となると恐らく2次エア吸ってチョークを引いた状態で燃調が合ってしまっている感じでしょうか。どこかのパッキンが痛んでいるかもしくはキャブ自体にヒビなどが考えられますね。
混合気が濃いとカブってしまいますが、かといって薄い状態で走り続けると最悪エンジンを壊してしまいますので、チョークうんぬんよりは走った後のプラグの焼けを見て燃調を確認しましょう。
・キツネ色:ちょうど良い
・黒い、湿っている:ガスが濃い
・白い、乾いている:ガスが薄い
2次エアの調査は少し時間かかるので、ひとまず気になる部分をリフレッシュできたので、続きはまた次回に行います。
エンジンコンディショナーはキャブクリーナーとしても使用できるのでオススメです。
私はバイクのキャブ掃除なども全てこれ1本でやっています。
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