海上航行のルールとボート釣りの安全知識のまとめ
今年は記録的な暑さの日が続いておりますが、釣りをされる際は熱中症には十分にお気をつけてください。
先日、某Yah〇〇のニュース記事にて、昨今安価なミニボートなどの普及やコロナでの釣りブームなどにより、海難事故が増加しているというものがあり、私自身も何かできないかと思い筆(正確にはキーボード)を取らせていただきました。
2003年の船舶免許の変更と規制緩和により、船舶免許を保持していなくても2馬力までの操船が可能になりました。そのおかげで私のように船舶免許の無い方でも、気軽にボート釣りを楽しめるようになり、規制緩和バンザイというところですが、変わりに十分な安全知識を得ないまま海に出て、楽しいはずのボート釣りで事故に合われる方も少なからずおられます。
そこで少しでも私の知識や普段安全のために行っていることなどを紹介できればと思います。
ボート釣りを安全に楽しむためのマナーなど
これだけは覚えておこう、海上での航行ルール
どのような場所でボート釣りをするかにもよりますが、いくら海上とはいえ自分以外のボート、漁船などに海上で遭遇することは少なくありません。
道路とは異なる海上のルールがある中で、ミニボートで特に気を付けたいのが、
①他の船とすれちがう場合
図のようにお互いに反対方向に進んでいる場合(↓↑のケース)、
海上では基本的に右側通行となりますので、正面から船が来る場合は、
右側に回り込むようにしましょう。どちらかが道路の知識で航行していると、
衝突してしまいますので、必ず右側通行を守ってください。
②他の船と進路が衝突する場合
図のようにお互いの進路が交差する場合(↑←のケース)、
海上では基本的に自分の船の右舷に見える船が優先となりますので、
停止または速度を落として進路を譲るか、右側に回り込むようにしましょう。
これがないと危険度倍増!備品をチェック
次に海難事故で多いのが、不意に船が揺れたり、船同士(ジェットスキーなど)の衝突による落水によるものだそうです。自分は泳ぎが得意だと思っていても服を着たまま急に水に落ちて泳げる人はほとんどいません。特にミニボートなどで岸が見えていると、
安心からライフジャケットを持たない、もしくは持っていても着用しないケースが重大な結果を招きかねませんのでライフジャケットは必ず着用しましょう。
中古は特に注意!船外機は出艇前に必ずチェック!
ミニボート関連で海保の出動理由に多いのが、機械トラブルなどによる帰港困難なケースです。船外機が止まってしまっても凪の日であれば、漕いで戻れば筋トレにもなって一石二鳥ですが、急な天候の変化によって帰港せざるを得ない場面では命取りです。
船外機のメンテナンスは過去記事にありますのでよろしければ以下をどうぞ
冬眠明けの船外機をセルフ点検するポイント紹介 - これから始めるボート釣り
スズキ2馬力船外機メンテナンス - これから始めるボート釣り
それでも何が起きるか分かりませんので、近くの船に曳船してもらえる可能性もあるのでロープも必ず積んでおくようにしましょう。
参考になりましたでしょうか、まずはあまり遠くまで出ずに無理の無い範囲で楽しむ、天気(特に波と風)を必ずチェックして白波が立っているような海には出航しない、船が流される向きを常に把握しておく、同乗者と声を掛け合う(バランスを取ってもらうときなど)などなど、安全に楽しんでいただければと思います。
ルールやマナーが守られず事故が多くなってきてしまうと、数少ない釣り場が釣り禁止になってしまったり、規制強化で許可や免許が無いとボート釣りができなくなることもあり得ますので、この記事を読んでくださった方に協力いただけると幸いです。