これから始めるボート釣り

これからボート釣りを始めるための、ボート選びや釣行の記録を綴っていきます

いきなり出艇は危険!シーズンイン前の船外機の点検ポイントまとめ

いよいよ夏本番というところでボート釣りにでかける前に必ずやっておくこと。

船体と船外機の点検ですね、ちゃんと点検や準備をしていないと初釣行でいきなり船外機トラブルで遭難か近隣のボートに助けを呼ばないといけなくなります。

特に休眠明けの機械は何かとトラブルがつきものです。

 

そこでシーズンイン前の船外機の私の点検ポイントを紹介します。

※ここで紹介するポイントはあくまで私のこれまでの経験則によるものですので、プロ視点では不足している部分もあるかと思いますので、不安な方は必ずお近くのマリンショップなどで見てもらうようにしてください。

 

久しぶりの出船前の船外機の点検ポイント

 

燃料にも使用期限あり!!新しい燃料を準備する

私の船外機はスズキの2スト船外機のDT-2なので、混合燃料を作成します。
※4スト船外機は通常のガソリンですので注意してください。

大体の2スト船外機は慣らし中は、「25:1」慣らしが終わった後は、「50:1」ですので、私の場合は後者の比率で作成します。大量に作り置きせずに2リッターずつ作っているので、携行缶に40mlの2ストオイルを入れてからガソリンスタンドに給油にいきます。先にオイルを入れておくことで比重の関係で勝手に混ざります。

※セルフでの携行缶への給油は禁止されていますのでお近くの有人スタンドへ!!

 

あまり知られていないのですが、燃料にも使用期限があるので作り置きはあまりせず、なるべく1か月以内で使いきれる量を作るのがオススメです。古い燃料は始動性が悪くなったり、エンジン不調、キャブレターの詰まりなど起こしやすくなるので半年以上前の燃料は使わずにスタンドで廃棄してもらって新しい燃料を準備しましょう。

 

混合燃料に使う2ストオイルはホムセンなどで売っているものでも大丈夫ですが、必ずFC等級以上のものを使用しましょう。私は普段はYAMAHAの油脂類の愛用者ですが、船外機がスズキなのでSUZUKI純正2サイクルオイルを使用しています。

 

 

 

各部を動かして点検する

ガソリンコック、トランサムの固定部、角度調整部、チルトアップボルト、ハンドルなどの可動部を確認します。船外機に使用されているボルトやナットなどは海水などに触れることで通常の機械より腐食しやすくなるため、目視と動かせる部分は動かして確認をしましょう。私もハンドルの根元のボルトが海上でポッキリ逝ってしまい、本体を両手で傾けて帰港したことがあります。幸い凪の日でしたが荒れてる場合、操船に影響が出て危険なことになっていたかもしれません。

気になるボルトなどには6-66を塗っておくと海水環境でも多少の防錆効果が得られます。ご家庭によくある5-56ですと揮発性が高いので、船外機などには6-66または3-36の使用がオススメです。

 

切れると大惨事!燃料ホースの劣化に注意!

カバーを外さないと見えないのでつい横着して確認が疎かになりがちですが、
燃料ホースも経年劣化しやすい部品なので確認が必要です。

破れや亀裂があって燃料が漏れて無くなって帰れないなんてことにもなりかねません。

指でつまんでみて、きちんと弾力があることを確認します。

ボロボロはがれたり割れたりするような場合は即交換です。

 

バイク用の2層タイプなどが耐久性もありしっかりしていてオススメです。

※内径は船外機によって異なるのでよく確認してください。

 

ついでに燃料タンクの中も古い燃料が溜まっていたり、異物が入っていないか目視で確認しましょう、船外機は仕組みが簡単ですのでタンクにゴミが混入しているとそのままキャブレターまで行ってしまい目詰まりしてエンストの元になります。
ホースを途中で切って間に噛ませるだけの簡単なフィルターがあるので燃料への異物混入によるトラブル防止のためにつけておくのもオススメです。

 

エンジン不調は大体ココ!キャブレターの確認

カバーを外したついでにキャブレターも確認します。
外観に劣化した燃料がカスのように付着している場合は大体ジェットやフロートも汚れているのでキャブレターを外して洗浄する必要があります。

始動性が悪い、アイドリングが安定しない、ガソリンが垂れてくるなどはほとんどのケースではキャブレターの汚れからくる詰まりやフロートの動作不良になります。

今回はキレイだったのでキャブレター洗浄は割愛します。

過去記事にありますのでコチラをどうぞ

 

シーズン最初は必ずプラグは新品に!

写真は去年10回ほどボート釣行した交換前のプラグです。
まだ使えそうな感はありますが、プラグは始動性や調子に直結する部分なので年1回は必ず交換するようにしましょう。

 

全て確認を終えたらエンジンをかけて温まるまでアイドリングさせて少し吹かしてみて、きちんと吹け上がることパイロットウォーターが出ていることを確認し問題無ければ完了です。

 

補足

きちんと吹け上がらない場合→キャブレターの点検が必要です。

パイロットウォーター(冷却水)が出ていない場合→インペラの点検が必要です。

 

念のため、ギアオイル交換もという場合はコチラをどうぞ

 

調子良さそうなので今年も良い釣りができそうです。

 

釣り場でいきなりエンジントラブル、ということが起きない楽しいシーズンのために、

ご自身にて点検される方の参考になれば幸いです。

では、今年も良いボートライフを!!